そう、個展とはシュヴァンクマイエルの個展でした。
久しぶりの日本での個展。
本当に素晴らしくて、
本当に心が動いて、
その才能に嫉妬すら覚える程の。
このコと
この靴が欲しい。。。
シュヴァンクマイエルの個展に行くのはもう3度目。
一番最初は2005年の逗子、神奈川近代美術館での個展でした。
これはまだダーリンと付き合う前、よく遊ぶ様になった頃のお話で、
そのシーズン、色濃くシュヴァンクマイエルに影響を受けたコレクションを
展開していたUNDERCOVERから招待券を2枚いただいたわたしは、
ダーリンを誘うか相当迷った。。。
いや、大好きな世界なんだけど、作風的にこれを好む、
ましてや逗子まで出向いて個展まで行こうとする女に男子は引くだろうと 笑
遊ぶ約束をしていた日に一応お財布に招待券を忍ばせて、
一緒にランチを食べながら恐る恐る誘ってみたのです、結局。
そしたら即答で行こう!と言った2歳年下の男。
これは今思い返してもとてもいい思い出。
展示も素晴らしかった。
福岡にいる頃からわりと個展や美術館に行っていたわたし。
でもそれまでにみたどんな展示より、
心からワクワクしてゾクゾクした初めての個展だったような気がします。
大掛かりな舞台装置や立体の作品。
剥製を使ったみたことのない生き物たち。
センスとバランスに優れすぎたコラージュ。
集中して全て見終わった頃にはもう陽が暮れかけて、空はオレンジでした。
そして2度目は2007年のラフォーレ原宿での個展。
逗子での衝撃は色濃く身体に残っていて、いそいそと2人でラフォーレへ。
勿論同じ作品もいくつもある。
でも観る度に圧倒的な力を、意欲をもらう気がしてちょっと泣きそうになったり。
そして今回もラフォーレ。
今回がいちばんヤバかった気がしています。
もうねー才能がすげえ。
いや知ってたの、知ってたけどスゴい。ヤバい。
今年で77歳になるシュヴァンクマイエル。
こういう人って表現したいことがありすぎて
人生の時間は全然足りないんだろうなぁとしみじみ思った。
カールラガーフェルドに対してもよく思うけど。
どちらとも長生きしてめくるめく夢の世界をずっとみせてほしい。
でもその才能に嫉妬もする。仕方なし。
今回の個展は9月19日月曜日まで開催されている様なので都内の方は是非に。
行かないと損です。
最後に今回わたしの心を鷲掴みにした『怪談』より
鏡と鐘
才能溢れ過ぎ。